プロフィール

太布伝承会は、原始・古代布といわれる太布織りの継承を実践しています。その製造工程は以下のようになります。

[太布織りの製造工程]

(1)コウゾ(楮)を栽培し、その樹皮を採取して、加工する。

①コウゾの切り株からは、毎年4月末か5月初めに新芽が出る。

②6月初めから8月末頃まで、「芽掻き」をして側枝を防止する。

③翌年、厳寒の1月上中旬、落葉したコウゾ(丈3〜4メートル)を根元から切り取る。

④甑(こしき)の丈(または約2倍の丈)に切りそろえた枝を一杯分に束ね、2時間蒸す。

⑤十分に蒸しあげて冷水をかけた後、甑から取り出し、コウゾ一本一本の樹皮を剥ぐ。

⑥剥いだ皮を適当な束にして大釜に入れ、灰汁で煮る(約2時間)。

⑦釜から出し、木槌で叩き籾殻をまぶして踏んだりして、オニ皮を取り柔軟化させる。

⑧那賀川本流の浅瀬に漬けて、一昼夜流水にさらす。

⑨翌日、水から揚げ、清潔な川原にひろげて、凍らせながら2昼夜ほど置く。

⑩小さな束にまとめて、川原から撤去し、太布庵の軒下の竿に掛け、乾燥させる。

⑪固まっている皮を木槌で叩いたりして、一層柔らかくさせる。

(2)樹皮の繊維化をすすめ、均質な糸にする。

①柔らかくした皮を、2〜3ミリ程度の太さに裂く。

②末部を二つに割り、本部を挟んで縒って一本につなげる(績む=うむ)。

③その績んであるものを水に浸し、すぐに絞って水を切る。

④糸車にかけ、回して紡ぎ、紡管に巻き付けていく(紡ぐ=つむぐ)

⑤紡いだ糸を、乾かないうちに綛(かせ)車にかけ、必要な長さにする。

⑥綛車から外した糸束を灰汁で煮て、すぐ引き揚げる。

⑦それを水で洗ったあと、よく絞って水気をできるだけ取り除く。

⑧それに米ぬかをまぶして、張力を加えながら一昼夜乾燥させる。

⑨十字型のナガテに掛けて、1単位ごとに別の糸枠に巻く。

(3)タテ糸の準備をして地機にセットし、ヨコ糸を通して織る。

①整経台上で、タテ糸の長さを決めて、長く引き渡す(「整経」)

②筬(おさ)の目に糸を通し、糸の先を数本ずつ結び竹棒に渡す。

③それをチキリに、筬を送りながら、均等に強く巻く。

④筬の目を通る2本の糸の1本に、上糸としてタコ糸を掛ける。

⑤糸がセットされたチキリを機に上げ、タテ糸をそれぞれの位置に掛ける。

⑥杼(ひ=サシコシ)に横糸を巻いた織管を入れ、穴から糸先を出す。

⑦タテ糸の端を結びつけた竹棒を、割り竹の中に入れ固定する。

⑧織り手が所定の位置にすわり、その竹棒に腰当ての紐を結ぶ。

⑨タテ糸の目を確認して、それにフノリをつけて、滑りをよくする。

⑩右足の屈伸と連動させ、杼(サシコシ)を左右交互に入れ織り進める。

 

役職 名前 その他整
会長(会計を兼ねる) 名前 大沢善和 地元の生まれ育ち
副会長 名前 玄番眞紀子 福井県出身
会計 (会長兼任)  

太布伝承会について

 太布伝承会の会員は、平成28年4月1日現在7名(40歳代から80歳代まで)で、男性1名女性6名。ほかに21歳の研修生(女性)がいます。